ラミカは辺りを見回してひきっぱなしにしていた布団を見た。
「それより眠い……あたし、どこに寝ればいいの?」
「布団はひとつしかねぇけど?」
「枕もひとつ!?」
「お前、つっこむところそこか!?」
どうすっかな。ソファーなんてうちにはねーしよ。
「……聡ちゃん、あたしのことどう思ってる?」
「は?」
「だから……その……そういう対象で見てないよね?」
巻いていたタオルを取り、長い髪を拭くラミカはいつもは見せない表情。
頬をピンク色にさせて聞きにくそうに尋ねてきた。
こ、これって誘われてんのか?それとも、男の俺を警戒して確かめてるだけ?
そりゃ今までの俺なら、女がうちにやって来たらお互いそれ目的だったからすぐに手を出してたけど
ラミカは違う。
それに……ラミカは彼氏でもない男とは絶対に寝たりしない……
無理やりなんてとてもじゃねーけどできない。したくねぇ。
「……心配すんな。ガキに興味はねぇからよ」


