泣きすぎてしゃっくりが出るあたしに聡ちゃんは優しく笑った。
「落ち着いたか?」
こくりと頷くあたし。本当は全然落ち着いてなかったけど、早く話が聞きたかった。
「なんで俺が死んだと思ったわけ?」
「だ……だって、恒さんから泣きながら聡ちゃんが刺されたって電話がきて……聡ちゃんの遺言みたいなことを伝えてきたから」
「……あいつ泣いたんだ。俺、意識不明の重体だったからな」
い、意識不明の重体?
「いつ目が覚めたの?」
「二週間後。刺されてから色々考えて、俺と関わった奴も危ないと思って傷が完治して、執行猶予つきの判決がおりたらすぐに県外に飛んだ」
ええ!?
「そのこと、恒さんは知ってたの?」
「ああ、ラミカには俺のことは何も話すなって言った。離れている間は俺は守ることができないから。俺のことを何も知らないほうがラミカは安全だと思って」
そんなぁ……聡ちゃんなりに、あたしのことを考えてくれた優しさだったのかもしれないけど。あたしはあんなに苦しんでいたのに……
「ひどいよ! せめて生きてるってことだけでも教えてくれたらよかったのに!」
「てか、それ以前に俺が死んだって、誰か言ったか?」
…………………………。
………………。
い、言ってない。
あたしの早とちり?でも、でも、でも、でも!!


