――――……‥‥
お父さんと再会したあの日から
あたしはお父さんと一緒に暮らし始めた。
一人でいると聡ちゃんのことばかり考えちゃうから、お父さんの存在はかなり救われた。
家族って、大切。
「お父さん、明日あたし出掛けてくるから」
「うん、分かった。明日はラミカの誕生日だからケーキを準備して待ってるね」
聡ちゃん、あたし明日で二十歳になるよ。
本当なら、堂々と再会できる日だったのに
聡ちゃんの死をきちんと受け入れる日になるなんて……
でも、いつまでもあたしがこんなにグズグスしていたら、聡ちゃんはきっと天国で心配してるだろうから……
明日こそは、前に進めるように
第一歩を踏み出せるように
あたしは杏さんから毎年届いていた年賀状に書かれている番号に電話した。
そして、お墓の場所を聞いた。
『てかさぁ、あんな奴忘れてコンパしない? マジでムカつく別れ方で、私キレてるんだけど!』
「ダメですよ。杏さんには皆吉さんがいるじゃないですか」
『たまには刺激が欲しいじゃん。あ、皆吉が睨んでる。じゃあね! 今度遊ぼうね!』
杏さんは相変わらずだった。杏さんも大事な弟が亡くなって、辛いはずなのに。あたしも明るくならなくちゃ……
ねぇ……聡ちゃん?


