俺達はそのまま蘭達がシマにしているバーに行った。俺がすぐに保釈してもらえるように、警察と検察の心証をよくするためにチームを解散したと聞いたから。
「悪かったな。でもまた復活するんだろ?」
「もちろんっす! 聡一さんも一緒に走りましょうよ」
「いや、俺はもう完全にひく。ラミカを迎えに行くまでにしなくちゃいけないことがあるから」
みんな、俺のことをキョトンとした表情で見てくる。
らしくねぇけど……
「就活だよ、シューカツ!」
「ははっ、そりゃそうだ。無職でラミカちゃんのこと迎えに行けないもんな!」
ずっと房の中で読んでいたバイクの雑誌。バイクをいじる仕事に就いて、いつかラミカを迎えに行く。
ヤクザの世界からは完全に足を洗うために
恒には止められたけど、そのまま事務所へと向かった。