「お前が風呂に入ってる間に何とかすっからゆっくり入れ!」
俺はラミカを強引に風呂場へと追いやると、携帯で女の番号にかけた。
俺んちから一番近いのは伊織(いおり)。色んな意味でこいつが一番使える。
「こんな時間に新しい下着を買ってこいだなんて、どんなプレイさせるわけ?」
「プレイじゃねぇ! あと合鍵も返せ。同居人ができたからそいつに持たせるから」
「はぁ? どういうこと?」
伊織はどぎつい香水を身にまとって、胸の強調された服で俺の首に腕をまわしてくる。
「もしかして本命ができたってこと?」
「そんなんじゃねぇ。わけがあって一時預かるだけだよ」
「じゃ、私との関係は続けてくれんの?」
そりゃあ……
「お前の部屋でなら」
「よかった! じゃあ、また連絡してね」
チュッと唇にキスをして伊織は合鍵を返して帰って行った。