ラミカが俺の名前を何度も呼んで泣き叫ぶ声は、パトカーの中まで聞こえていた。



何もできない


してやれない


ごめんな



泣かせたくないのに、一番辛い別れ方をさせてしまって胸が張り裂けそうだ



だけど、今の俺は何もできない




俺は、無力だ――……