化粧もしていない白い肌に、短い制服のスカートからのびた細い足
腰で揺れるポニーテールにした長い髪
いつも明るい笑顔で、借金の取り立てに来ている俺に普通に話しかけてくる変わった奴。
初めて会った時、ぶっちゃけタイプの女だと思った。
だから兄貴に注意されても、ラミカとは世間話を毎日していた。親が借りた金だ。娘のラミカは関係ねぇ。
だけど親が蒸発したとなれば、ラミカはうちの風俗店で働かされるだろう。
それだけは阻止したかった。ガラにもなく、自分の利益にもならないことをしちまった。
だけど全く後悔はしてねぇ。してねぇけど……
「すごーい! 杏さんの家も凄かったけど聡ちゃんのアパートも綺麗だね! テレビもあるし、洗濯機も二層式じゃないやつだ!」
……一緒に暮らすことになったのはマジで想定外。でも仕方ねぇし。同業者にラミカを拉致られたら元も子もない。