「何だよこいつの動き……酔拳か!?」
「……睡拳だと思います」
「あたしは犬じゃないっ!」
…………………………。
何で今、犬種の話をするのよ?すいけん違いの意味が分からないあたし。しかも二重で勘違いしていた。
真っ白に汚れた部屋と男三人は呆れた顔であたしを見てくる。
消火剤が切れても、あたしは逃げられるようにフラフラと部屋中を走り回って
他に武器になるものを探しながら目をキョロキョロと動かして……周りから見たら壊れた人形のように見えたに違いない。
そして……
「くっ……」
へ?
「あははっ! 最高に面白れーもん見れたな」
「……すんません。本当に」
あんなに怒っていた堂島さんが笑ってる。サンタ以上に全てが真っ白になっていて、威圧感も感じなかった。
「この部屋を明日の朝までに片付けておけ」
「あの」
「今夜のことは俺の胸の中だけに納めておく。俊、お前もたれ込むんじゃねぇぞ」
「はい」
あれ?もしかして助かったの?


