昼飯も食ってない俺達はホテルのレストランで夕食をとってから、シャワーを浴びてベッドに横になった。
ふたつあるベッド。だけどラミカは枕を俺が横になっているベッドに置いて、ひとつのベッドに二人で寝た。
「何だよ、一人で寝るの寂しいのか?」
「うん。朝、起きたら聡ちゃんが必ずあたしを抱き締めてくれてるのが嬉しいから一緒に寝る」
……だって、ラミカは必ず俺より先に寝てるし。寝ているラミカを抱き締めて寝るのが日課になっていたけど……
「そろそろラミカのこと抱きたいんだけど」
「いいよ」
は?あっさり!もっとテンパると思ったのに……
「だけどごめん……今日は眠いの……また今度……」
「あ、バカ! 寝るな! 起きろ!」
「ぐー…………」
…………………………。
やっぱり睡眠欲旺盛のラミカと甘い夜なんて過ごせるわけねぇんだ。
……でも、『いい』って言ってくれたし。
それだけで満足だから……今夜も抱き締めて寝よう。


