「ありがとう……お父さんも今頃、どこかで知らない女の人と一緒にいるのかな。あたし、一人ぼっちになったんだ」
「バカ、俺がいるだろ? いつか家族になるんだよ」
「あたしと……聡ちゃんが……?」
「嫌か?」
ラミカは涙を拭いて、俺を見上げると顔をおもいっきり横にふった。
「嬉しい……。聡ちゃんとなら一生一緒にいたい」
「俺も。ラミカとなら結婚したい……それくらい大好きだ」
見つめあったまま、顔を近づけるとラミカは目を閉じる。貪るような激しいキスを繰り返して押し倒した。
ベッドに沈むラミカの体。そのまま、指と指を絡めて、耳に舌を入れた。
「ひゃあ!」
「……もう少し色気のある声出せよ」
「うぅ〜だって耳弱いんだもん。寒気がする」
くっ……寒気って……本当にお子ちゃまだな。
「そういえば、あの変態男には水着姿の写メを撮られただけか?」
「うん。あいつ絶対童貞! 下着と水着の違いも分からないんだもん。白のビキニでよかった」
よくねぇよ。俺はラミカが縛られた写メは見てない。見たらきっとあいつを殴ってた。だからあえて見なかった。


