1LDKヤクザ彼氏と秘密の同居生活【完】




「今日は悪かったな。ラミカのために迷惑かけた」


「そんなことないっす! それより、姐さんのことが心配なんで早く部屋に戻ってあげて下さい」



ラミカを部屋に連れて行ってから、地元に帰る蘭達を見送りに来た。



「恒、エミちゃんは大丈夫か?」


「フラッシュバック起こしかけたけど、薬を飲ませたから大丈夫だ。琉生もいるし、強くなったよ」


「よかった。気をつけて帰れよ」


「ああ、ラミカちゃんも落ち込んでるだろうから。きちんと慰めてやれよ」



言われなくても、ずっと涙が止まるまで一緒にいてやるよ。



「じゃあな」


「聡一さん、お先に失礼します!」



帰っていくみんなの後ろ姿を見届けてから、すぐにラミカのいる部屋に戻った。



きっと、まだ泣いてる……