「ラミカちゃん、その水着は聡一怒るんじゃない?」
「へ?」
更衣室で水着に着替えたあたしを見て、エミさんは髪をアップにしながら言ってきた。
「露出が多いから?」
「うん。スタイルがいいから似合ってるけど……彼氏はあまりいい気分しないんじゃないかな」
そんなもんかぁ。確かにエロイ格好は聡ちゃん嫌がってた。エミさんはスカート風のビキニだし、かわいいしオシャレ。
「私のパーカー貸してあげる。これで少しは露出が控えめになるでしょ」
「わぁ、ありがとう!」
ピンクのタオル地のモコモコパーカーをはおって鏡の前でチェック。
うんうん。これなら恥ずかしくないし、かわいいしオシャレ。
「よかった。エミさんがいてくれて」
エミさんの腕を組んで更衣室から出ると、またにっこりと笑ってくれた。
「どうせなら二人で来たかったね」
「へ? どうして?」
エミさんが無表情で指差した方向を向くと……


