ザー 雨は止まない。 たまに通る 車の光が まぶしい。 … なんだ。 あの車。 よろよろ しながら、 木に向かって 走ってくる。 やめろ。 やめてくれ。 「にゃー!」 声は 届くはずも無く、 雨に かき消される。 ちくしょう。 ちくしょう! また 守れないのか?! いやだ。 絶対に 守る。