太陽は
俺の真上に
来ていた。


この場所から


離れられない。


ずっと
あたりを
散策する。



けれど、


懐かしい
気がするのは

あの
ダンボールと


この
空き地だけ。



地面の
土を
なめてみる。




思ったより
甘い。




もっと
この空き地を

知りたい。



猫にできる
事は
少ない。



猫に
聞くだけ。




見知らぬ
土地で


見知らぬ
猫に
話しかけるのは


予想以上に
勇気が
必要だった。



空き地を
出る。



汗が出る。




風だけが

俺の背中を
押してくれた。