求人広告

「僕たちと一緒に正義を守ってみないか!!」

年齢18歳以上。:経歴不問。:要普免。

お問い合わせ先番号 ○○○-××××



 ある日、新聞に折り込まれていた広告である。


 どこからどう見ても求人広告だった。


 これを見て、スーパーの安売りと勘違いするバカはいまい。


 唯一、自分の祖母が「こんなスーパー出来たんだねぇ。」とか、言っていたが気にしまい・・・。


 だた、どうしてもこの広告において気になる最初のキャッチフレーズ。


 こりゃ、どちらかといえば警察の仕事だろう?


 というツッコミが来そうなんだけど。なぜか「アルバイト募集」だったのだ。


 おかしいとか思いながらも、青山茂はこの広告のままに面接に来ていた。


 バカだから・・・。


 今年で21歳。大学にも行かず、定職にも着かない親不孝者である。


 ただ、言われるままに言われた場所に来ていながら、早速青山は後悔していた。


 いわれてきた場所。そこは・・・


「市役所じゃん!」


 口にしたところで、市役所はコンビニにはならない。


 てか、なったら怖い・・・。


「ま、いっか。」


 物事を深く考えない青山は求人広告片手に市役所に入っていった。