「そんなことする必要ない!!」 そう叫んだのは柚妃だった。 「こんな最低なやつの言うことを本気にしちゃだめ!私なら大丈夫。…花鈴が居なくなることのほうが堪えられない。」 柚妃は一気にしゃべると、男子生徒を睨んだ。 だけど。 男子生徒は“最低なやつ”と言われたことが気にくわなかったようで、柚妃を殴った。 ―――バキッ なんともいえない、嫌な音がしたと同時に 『柚妃!!』 と呼ぶ、花鈴の声が聞こえた。