『…馬鹿言ってよ』

なによ

なにが兎魅の決意を揺るがせたくないだ


『…せに』

「え…?」


後ろを思わず振り返って怒鳴りつけた


『私の決意を揺るがしたくせに…ッ!』


“仲間になれ”


そういわれて、やっと居場所があると思ったのに

“祐はチームにはいってる”

それを思い出した


母親も父親も共働きで
浮気者で、私のことが嫌いで

兎魅や祐には甘くて
私には乱暴で。

人にはない物をほしがる癖があるから

兎魅が大好きで、羨ましかった


『祐なんか…大ッ嫌い…!』

駆け足で階段を登り上げた

まるで、今までから逃げるように