背が高く、男らしいキリッとした顔立ち。 そして、少しガッシリとした体格だ。 少し茶色の髪は、無造作にアレンジされていた。 なんて、かっこいいの…。 お父さんが言っていた“イケメン“って、本当だったんだ。 「可愛いお嬢さんだなぁ。まあまあ、入れ」 佑斗のお父さんは、ご機嫌良く豪快に笑うと、私たちを家の中へ招き入れた。 こんなかっこいい人と婚約なら、悪い気はしないな…。 なんて、呑気に思えてる時が一番良かったなんて、今の私には知る由もなかった。