胸部の下から腹部にかけて深く刺されてる。 誰かに殺されたとしか考えられない。 凶器も落ちていない。 そうやって私は冷静に死体となった祖母を見ていた。 母親は隅で泣き叫び、父親はただ呆然と立っている。 その中でも異変は広まって行った。 後日、祖母矢部カヲリは火葬された。 その頃には犯人探しも始まっていた。