「遼・・・ごめんね?」

「もう、しゃべんな・・・・」

「はるか・・やだって・・・」



遼の力はやっぱり強くて
あたしなんかの力じゃ到底どかす

なんて無理で。


こんなとき、
どうしても頭に浮かぶのは愛斗の顔
ばかりだ。



「愛斗・・・・」


そして気がついたら名前まで呼んで
たんだ。

それからすぐかな


遼があたしから離れたのは。



「遼・・ごめん」

「ははっ!」

「・・・?」

「それでいいんだよ恋華。
素直に好きなやつの名前呼んでれば
いいんだ」

「遼・・・ごめんなさい・・すべて
あたしのせいで・・・迷惑かけて
わがままで・・・」



あたしは馬鹿だ・・・
遼のこと


傷つけてばっかりで・・・。




「あんなぁ、わがままじゃねぇー
だろぉが。素直になっただけだろ?
良いことじゃん?」

「でも・・・」

「知ってから、なんで恋華が俺と
付き合ってって言ったか」