「だから、頑張れ。お前は・・・・
なんにでも勝ってこそ俺らのリーダーだ
ぞ!!」
そう言って
慧汰は俺の金髪を指差した。
リーダー・・・
なのに俺はこんなんでいいのか?
本当に
俺は勝てるかなんてわかんねぇ。
明らかに
俺のが不利だし。
「俺さぁ、負けるかも・・・」
「おい・・、アホ言ってんなら勝つ
方法考えてろ。お前は・・・天下の
折原愛斗だろーが!」
「ブハッ!」
天下って・・・
どんなやつだよ俺。
「俺はな、お前が・・人一倍苦しんで
来たことを知ってんだよ。いろんなやつ
は・・・お前を僻むけどそれは
勘違いだろ?」
「だよな・・俺、全然良いことなんて
味わったことねぇのに」
「だから、もうお前は幸せになって
いいんだよ。恋華ちゃんとな」
幸せになっていい。
その言葉が
俺の胸に強く突き刺さった。
あぁそうか俺、
恋華と幸せになりてぇんだ。


