それから、観覧車が下に到着するまで会話はゼロ

少しはキスで気が紛れたものの、やっぱり高い所は恐いらしい


「華、着いたよ?」

「あ、うん」


観覧車を降りて地上に足を着ける

華を見ると、顔が緩みまくっていた

そんなに怖いなら乗るなよ観覧車


「顔…緩みすぎ…不細工」


少しは反省しろ
って意味を含めて意地悪を言う

すると、ショックだったらしい華は、しょんぼりする

ちっとも思ってなかったけど…不細工は言い過ぎた?


「うそうそ…華は、可愛いよ?」

「?!」


自覚してないけど、華は可愛い
不細工な訳がない

俺の一言で喜んだり、悲しんだり…

やっぱり俺は、華が好きだなぁ