「よし、出来た」
真仁(まひと)は溜息を吐き出し、その機械を戒(カイ)と翼(つばさ)に手渡した。
「! これは」
「特別仕様だよ」
小さなディスプレイの付いたヘッドセットを見やる戒に応える。
「敵味方識別コードと、登録されている全てのクローンコードに赤外線とサーモグラフィ内蔵。もちろん通信機能もバッチリ」
「どうやって敵の判別を?」と翼。
「戸塚の所にいるハンターたちは専用の通信機を支給されているんだ。その電波を識別して表示する」
「ほう……」
戒は懐かしい機械に目を細め、その感触を確かめる。
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