「抱かなくていいよ
 貴方を近くに感じたいの」

布団の中、上手に洋服を
一枚ずつ脱ぐ私。

私の手からベッドの床に
落ちる洋服。

下着も全て外した私は
生まれたままの姿で

弦・・・貴方と

向かい合い、抱きしめ合い
二つの肌を、これでもかって
ぐらいに近づけ合い眠る。

熱い体温に、溶けて

貴方の一部になる

「ゲン、眠れる?」

「ああ」

「覗かないでね?」

「ああ」

貴方の口づけに、喉の渇きを
忘れた私は、貴方に優しく
抱かれて、朝を向かえる。

私は、こんなにも弱い・・・

貴方の傍に居たい・・・