「本当に、本当にありがとう!」

そう言って何度も頭を下げて、ミコちゃんは群衆に消えた。

良かった。
人助け…出来たよね?

またミコちゃんに会えるかな…?
二人とも合格して、一緒にココへ通えるようになったらいいのに…。

美人で儚げなミコちゃんの姿を思い返しながら、私は再び得意な妄想の世界に浸って行った。