電話を切った頃には・・・
いつも通りのミコちゃんがいた。

「由奈、ごめん。
私、京都に帰らないと・・・」

当たり前だ。
お母さんが倒れたんだもの。

「私も一緒に行く。
京都までミコちゃんと一緒に行く!」

「ダメダメ!
由奈はテストがあるでしょ!
私だったら大丈夫だから」


嘘。
全然 大丈夫なんかじゃないクセに。