「正直なところ、ミコト様があの大学を受験すると決められてからというもの、私どもは心配で心配で…」

「何が…ですか?」

「全く知り合いのいない大学が良いと仰って。
わざわざ遠いのに受験なさる、と。
でも、由奈様のようなご親切な方がいらっしゃって、安心しました。
どうかミコト様をよろしくお願いいたします<(_ _)>」

「いや、あの…合格しない事には、お世話も何も出来ないんですけど?」

「そうですね!まずは発表ですね。
無事、お二人とも合格なさった暁には、是非ともよろしくお願いいたします」

「こちらこそ、よろしくお願いいたします」

如月さんと私
ずっとコメツキバッタのように頭を下げあった。