「行くよっ、由奈！」

ミコちゃんにそう言われて
腕を引っ張られた。

でも、握られた手はとても温かくて・・・

嬉しくて涙が溢れた。


「ああー、もうっ由奈ったら！
泣かないの！！
あんなバカヤローに利用された位で、涙を流す必要なんてないのよ！！
あんなふざけたヤロー・・・」

違うよ。

ショックだったからじゃない。

純粋に
ミコちゃんの気持ちが嬉しかったんだ。

だって・・・
私の事を心配して
様子を見に来てくれたんでしょ？

ありがとう。
ありがとう、ミコちゃん。