もう、ただの“専属モデル”じゃいれない。

“恋はしない”筈だったのに、恋してるよ、私。



「聖さん…私……」



子持ちでも良いのだろうか。

私と付き合って、聖さんのファンは許す?



「ごめんなさい…っ…。でも…好きだよ……」



私は聖さんの背中に腕を回して涙を流した。



「翔子が謝る事ない。人が人に恋をするのは当たり前。俺は、翔子だけじゃなく、零士も幸せにするから付いて来い」



私の気持ちは、聖さんにはお見通しだったみたいだ。

私は聖さんに「うん」と頷きながら、私を不安そうに見上げる零士の頬に、キスをして笑った。