【完】私と息子に幸せをくれた人(中篇)

私が「翔子です」と言うと、『待ちくたびれて寝てたわー』と返して来た。



『仕事だった?』



「休みです。だから学校に行って来ました」



電話をしながらタクシーを捕まえ、乗り込んで、「【Happy】編集部まで」と伝えた。



『でも、これから仕事っぽいな』



ちょっと拗ねたような声をしてる聖さんに、私はクスッと笑って「違いますよ」と答えた。



「零士を社長に預けたので、迎えに行くだけです」



『マジっ!?』



私の回答に、聖さんは嬉しそうな反応。



「20分位で自宅に帰ります」



私はそれだけで電話を切ろうとする。