【完】私と息子に幸せをくれた人(中篇)




翌日、久しぶりに学校へ。

社長に零士を預けて授業に来る。

定時制ともなると、忙しく、バイトや家事の合間に来る人、不登校だった子ばかりで、人付き合いが少なくて済む。

4時間、授業を受け、ランチも食べた私は、サングラスとニットタイプの帽子を被り、ノロノロと学校を出る。

社長に電話をしようと、携帯を取り出すと、着信が一件。

“春風聖”―…
連絡先を交換してから、初めての電話。

…仕事だろうなー…。

私は躊躇しつつも、聖さんに電話を繋けた。



『…はい』



けど、聖さんはすぐに出た。

寝惚けたような声だ。