【完】私と息子に幸せをくれた人(中篇)

ただのクールモデルだった筈の私が、新たなポジションを築いて行く。



「翔ちゃん、ジャケットを白にして見てー」



安藤さんとスタイリストさんの提案で、土壇場での衣装チェンジ。

聖さんにコーヒーを差し出す姿や、書類を渡す場面を撮影し、撮影は終了。



「お疲れ様でーす」



私は安藤さんやスタッフさんに頭を下げて、好子さんとソファーに座る零士に駆け寄る。

零士は「マッンマー」と、私に手を伸ばして来る。

私は「零士ぃー」と抱き上げ、ギュッと抱き締める。

零士は私の大切な大切な宝者。