【完】私と息子に幸せをくれた人(中篇)

「…すげぇな、衣装(笑)」



―――後ろから声が聞こえ、私は足を止めた。

興奮し始める零士につられるように、後ろを見る。



「おはよう…ございます…」



私はぎこちない感じで挨拶をする。

聖さんは「おはよう」と私と零士の頭を撫でた。

緩めたネクタイ。

ボタンが二つ外されていて、鎖骨が露にされている。

輝く十字架のネックレス。

よくあるような格好。

けど、聖さんがやると、とてもセクシーさが増してカッコいい。



「翔子ちゃん?置いてくよ?」



「……へ?」



いつの間にか、零士は聖さんの腕の中。

私は聖さんの隣に急いだ。