普通のテレビ局より小さい放送局に着き、私は零士を好子さんに預け、スタジオに1人で向かった。

スタッフさんに挨拶を済ませ、カフェをイメージされたセットを一望。

スタイリストさんに、ジャケットに付着した埃を取って貰ってると、「おはよう」と、隣に聖さんが現れた。

私は「おはようございます」と返しながら、一緒にセットの椅子へと座った。

女性のADさんに足の角度をチェックして貰いながら、司会の方へと臍を向けるように、上体を向け、背筋を伸ばした。

隣で足を組んで、楽に座ってる聖さんが羨ましいほど、疲れる体制だ。