「ああ、そっか。お前もええと、皇帝直属……なんたらに」
「『皇帝直属帝国防衛武装機関』。通称、騎士団。私は第七部隊長秘書官をしております」
(16……ともかくも、主よりは年下でしょうね。声変わりはしていますからウィーン少年合唱団には在籍していないでしょうが、過去にそんな遍歴があってもおかしくないあどけなさ。とてもじゃありませんが、騎士とは違った道を歩みそうなものなのに……これで姫君の護衛だなんて、こんな、少年が)
「そうそう。どんな剣を……って、細いな。女用のか」
「騎士団の装備は各々異なりますが、主としてこのレイピアが主流かと。一応は女用として軽くはなっていますが、それほど男女に差違はありません」
(そうして、このクロスさんは大剣。西洋剣としては定番の型となれば、重さもそれなり。使い慣れなければ肩をも壊す重量を、腰から下げているとなれば、腕は立つようですね。……こんな少年なのに)


