「ああ、お前が、『レイン』とか言う奴か」
「え、ええ、そうです」
「あいつから聞いてる。姫からも、もてなせって言われたし……、って、まずは自己紹介だよな。クロスだ。姫の騎士をしている。よろしく」
「ご丁寧にありがとうございます。レインです」
(姫君の騎士は二人。その一人は家事能力優れたロードさんと聞いていましたが、クロス……さん?)
「長旅だったろう?疲れてないか?」
「いえ、ご心配には及びません。これぐらいの道のりでへばるような体力ではありませんから」
(騎士団の中でも、私と主も一際若い方。戦いに駆り出されるものに年齢など関係ないと言いますが、一国の姫君の騎士が、まさか……こんな少年とは)


