「私たちが本来住む世界ですね」
はい。
そこからまあ、この場――うらばなしという世界(作品)に来たときに初めて、私は姫なりクロスなりと話すことができます。
「脳内で言えば、クロスたちはまるっきり外にいるのでしょうかね」
んー、完全な外というよりは“認識(み)えない”だけな感じです。漫画喫茶みたいなものかな。数多の個室がありまして、その一つ一つの中に世界(作品)があります。
区分けされた世界は世界のみでしたら独立していますが、私は謂わば、漫画喫茶の店長なのでその世界(作品)に入れることができます。
「いやらしいですね。覗き見なんて」
ち、違いますよっ。
意味なく覗いたりなんかしませんから。作品を書きたいってな時にお邪魔して、かきかきするだけです。


