――
急遽、作り上げたこの部屋にさえいれば安心。セ〇ム要らずの要塞で、私めの休息は守られた!
「しかしながら、一人は寂しいと感じ始めたのを見透かそう。発端の一人よ」
うわあああん!
「君は私と会う度に、そうして奇声、もしくは泣き叫ぶな。私との出会いを過剰に表現するのは結構だが、パブロフの犬ではあるまいし、そろそろ私を快く迎えてくれないだろうか?いやいや、私はそうした反応をする君も見ていて楽しいが、“待っていた”という形も恋しいのだよ。私が君を待つように――まったく同じ気持ちであれとは言わない。君は私の気持ちを見透かせない、比較すべき対象が見えないならば同じかどうかも分からないからな。だが、誰よりも私を知る君ならば、きっと私の期待に応えてくれると見透かすよ。そうして、そろそろ私の口を黙らせたいと針と糸を用意したくなる気持ちも見透かすが、言わせてもらおう。――私と喋りたいと言ったのはそちらではないか」


