「そ、そうですか」 (開けたくないな。冬月くんたちにそのまま渡そう) 「……」ジッ 「え、えっと、では。僕はこれで」 「待て」 「はい?」 「これも持って行け」 「え、え?」 (大きな紙袋で、甘い匂い……お菓子か?) 「君の家族や友人とでも食べてくれ」 「い、や……悪いですよ!こんなにたくさ――」 「……」(頭ポンポン) 「へ?」 (さ、さざめきさんみたいに頭を……) 「良かったな」 「あの……」 「気をつけて帰れ。ではな」 「あ、ありがとうございます」 (優しい人なんだろうなぁ)