それからの事は、まるで覚えていなかった。 時間差で、部屋に戻った私たちは、何事もなかったように過ごして…。 そして、顔色の悪い私を心配して、瞬司と美咲は早めに切り上げて、帰る事にしてくれたのだった。 「朝から調子悪そうだったもんな」 瞬司の心配そうな声を聞くと、涙が出そうになる…。 ごめん、ごめんなさい…。 本気でそう思うのに、 「未央は、隣だからオレが送るよ」 そんな悠真に、ときめいている。 本当に私、最低だ…。