まだ、家に帰ってないだろうから、待ってよ。 実は私は、小さい頃から、悠真の家には自由に出入りしている。 共働きの悠真の家では、私が一緒に留守番する事が多くかった。 だから、鍵の隠し場所も知っていて、勝手に出入りしているのだ。 今でも、その名残があるのは笑えるけど。 「あった、あった」 鍵を開けて家へ入り、リビングで待つ事にした。