私が悠真の事を、どうでもいいとか言ったからって。


でも、それじゃ、まるで悠真が私を好きみたいじゃない。


有り得ないって。


三人で放課後、そんな話しをしながら、ようやく学校を出る時、悠真と美咲が目に入った。


「ちょ、ちょっと。あれ、悠真と美咲じゃん」


紗知が指差した先には、建物に隠れるように二人が立っていた。