夜風は、半分濡れた私の髪を通りぬけて。

さらに彼の髪を爽やかにかきあげる。

そして、月の光は

私達をお互いが見えるように

優しく照らした。

見えるのは彼の横顔。

桜なんかより、

彼の横顔の方が綺麗。

月に照らされながら

そう想った。

そして、私は

「ねぇ。。。」

疑問を言葉にする。

「なんで、私なんか誘って来たの??」

唇から、零れた言葉。