貴方は愛の最後を見たことありますか?
私は愛のすべてを知ってすべてを失った・・・

あれは私、三咲夏那(みさきかな)が中学3年の時だった。
「夏那〜進路決まったぁ?」
友達の麻紀が聞いて来た。「うん!Y高だよ」
「いいな〜私なんて、この中学出身が多いK高だよ〜あんまり変わんない」
麻紀の言う事を笑って聞いた。
「そういえば、勝人(まさと)は?」
勝人とは中学2年から付き合いだした私の彼氏。
「わかんない、そういう事何者話してくんない」
勝人は普通にモテるし、スポーツも出来る。今でも狙ってる女子は多い。
そんな勝人とはラブラブだし大丈夫なんて思っていたら。
「夏那!」
勝人だ
「今日、放課後教室て待ってて!」
「うん!分かった」
「んじゃ!」
移動教室なのか勝人は走ってイッテしまった。
そして放課後。
「勝人遅いなぁ〜」
時計の針は5時を回っていた。
ガラガラ!
教室のドアがあいた音がした。
そこにはうつむいた勝人がいた。
「勝人遅いじゃん(笑)」「ゴメン・・・」
何かあったのだろうか、勝人はずっと下を向いたまま「まさ・・」
名前を呼ぼうとした私の声をさえぎった勝人の一言。「夏那!・・・・別れて」はぁ!?
何て言った?
別れて?
「何で!?意味わかんない!!ちゃんと理由言ってよ!」
「ゴメン!」
勝人はゴメンといって走って行った。
私は教室で泣き崩れた。