遠い遠い、いつかの記憶。 今は忘れた、自分の記憶。 月を背にして彼は言った。 『ボクを探して。そうすれば、君の願いは必ず叶う』 夢なのか、 現実だったのかさえも曖昧で分からない。 ただ、分かっていることは唯一。 このことを知っているということだけだ――…