その直後だった。



えっ……。


ドンッと玄関のドアに無理やり背中を押し付けられ瞬間、目の前に顔が近づいてきて五十嵐くんの唇があたしの唇に触れていた。




「やっ…っ…」



“やめて”って、そう言おうとしているのに荒々しいキスを何度も繰り返され、呼吸すらできない。


両腕をしっかりと捕まえられたままで、かなうハズもなくて。


こんなのはじめて……。



最低で最悪なキス。



やだ……ってそう心の中で叫んでも、その度に唇を重ねられてどんどん激しくなるキス。



強引に押しつけられる唇の熱さに…眩暈がしそうだった。