「いねえと思ったら、こんな所でサボってたのかよ!すっげぇ探したんだぞ」


「どうして、ここにっ!?」



あたしの顔をじっと見て、はーっとため息を大きく吐いている。


“超不機嫌”って顔に書いてある五十嵐くんが片手をブレザーのポケットに入れて、こっちに近づいてくる。


「決まってんだろ!」


「昼休みぐらい1人にさせてよ」


もう~全然、1人になれやしない。


彼から目をそむけ、窓辺に顔を向けた。




「おい、無視すんなっ!こっち向けって!」


「ちょっと近いっ!他にも席はいっぱいあるでしょ!」




五十嵐くんがまたあたしの隣に座ってエラそうに言ってくる。