と同時に、生温かい息が耳に吹きかかり…心臓がドクッと跳ねる。
「きゃぁ!!」
「ハハッ!美桜の耳ってすげぇ感度いいんだな?赤くなってるぞ!」
「赤くなってないしっ!」
慌ててその耳を手で隠したけど、自分でもわかるくらいものすごく熱かった。
もう、なんなのよ。この子は……。
チラッと横目で五十嵐くんを見ると、あたしの方を見て目尻を少し下げ嬉しそうに笑っていて
その表情に胸の奥が……キュンってしちゃったんだ。
自分より5歳も年下の男の子に。
いやいや!なんで生徒に胸キュンなんかしてんだか。
これって、ずっと恋していないせい?
ただ…それだけの理由?
あぁ~もうっ!!
とにかくあたしはもう絶対に恋なんてしないんだから──・・・

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