「……たっちゃん?」 目元だけ見ると、たっちゃんにしか見えなかった。 「は?オレ、たっちゃんじゃねぇし」 でも、彼はそう言って眉間にしわを寄せてるだけ。 「ほら」 そして、あたしの手を握って、手のひらに集めた破片を置いてくれた。 たっちゃんとそっくりな大きな瞳をしている彼から目が離せない。