『……美桜(みお)』 これは夢なのかな? そんなことを考えていたら、大きな手のひらが頬に添えられて…もう一度『美桜』と名前を呼ばれた。 誰? そうして…そのすぐ後、朦朧とする意識の中で唇に落とされた…優しくて甘いくちづけ。 『オレにしろよ。 全部、オレが 忘れさせてやるから』 その甘いくちづけで あたしはもう一度──・・・